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『優駿』宮本輝

$My Sweet KEIBA

しかし、本当の勝負は、五百メートルの直線の、ゴールまであと四百メートルの地点から始まる長い坂の頂上だ。東京競馬場の直線には、急な上りがある。上りつめたところから、熾烈な叩き合いが始まる。俺は、そこに到るまで、オラシオンを抑えつづけることが出来るだろうか。



ダービーウイークに、大好きな小説、宮本輝の『優駿』を何となく読みかえしてました。

北海道の小さな牧場トカイファームの牧場主渡海千造は、最後の勝負とばかりに牧場の繁殖牝馬ハナカゲに高額な種付料を払いウラジミールの種付を試みる。そして、渡海家の期待を集めて誕生したのは牡馬だった。
オラシオンと名付けられたその牡馬は、千造の息子、博正、馬主の和具平八郎、娘の久美子らそれぞれの想いを背負って、ダービーを目指す。

著者の宮本輝は、この『優駿』執筆に際し、社台ファームの故・吉田善哉氏、吉田照哉氏、吉田勝己氏らに多くの事を教えてもらったとあとがきに書いてありました。さらには調教師や騎手、厩務員、馬産家、また日本中央競馬会にも取材をしたそうで、そのあたりは小説を読めばよく分かります。

競馬エッセイなら寺山修司、競馬ミステリーならディック・フランシスか岡嶋二人。そして、小説では、この宮本輝の『優駿』が一番ではないかと思う。何度読んでもグイッと引き込まれる魅力ある小説。

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